Twitter / Facebook などにラテアートを投稿していますBELCORNO(ベルコルノ)が、ラテアートについて考えることを綴るブログです。


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2014/04/10

「そもそもラテアートって何?」

これ、意外とよく受ける質問なので、最初に回答しようと思います。
(今回は、手法ではなく、「材料(素材)」面から回答します。 )


おそらく、「どこからどこまでをラテアートっていうのか分かんない」ということだと思います。

実際のところ、どうなのかといいますと。。。「答え、ありません」。

・・・無いんです・・・(´・ω・`)。



より正確にいうと、世界共通で厳密に明文化された規定が無いんですね。


おそらく、バリスタ個々においても解釈は違うと思います。

1985年頃、イタリア・ミラノのバールで初めてカプチーノの上に「ハート」が描かれ、それがアメリカを経由し、約10年の時を経て、1996年に東京で提供されたのが国内のラテアートの歴史とされています。

つまり誕生から30年、国内ではたかだか20年の文化なんですね。

人類が生まれてからずっと培われた、何万年も続く「食文化」のスパンで見れば、まぁアレですよ、アレ、・・・ね、アレな程度の歴史ですよ(笑  「ラテアート」に限っていえば。

日進月歩する技術の変化と、誰もが情報の発信者になり得る現状にあって、定義や解釈も人それぞれ曖昧なんだろうなと思います。


ただ、「ここをクリアしていれば、大半のバリスタはラテアートと認識する」だろうというラインはあります。


具体的に言及すると、

① 適正に抽出されたエスプレッソ(イタリア式コーヒー) をベースにしている。

② 乳脂肪3.5%、タンパク質3.2%以上の牛乳からなるフォームドミルクを使用する。

③ ②を①の上に注ぎ、表面に何らかの模様・絵がある。

の3点です。

僕がやっているのは、上記3点を踏まえたスタイルではあるのですが・・・


・・・ただ、現在、特に国内市場においては多様化する消費者のニーズに合わせる形、また、メーカー側のシーズによって、①と②は非常に曖昧になっています。

 ①に関しては、エスプレッソではなく、ドリップコーヒーをベースにするスタイルはもちろん、抹茶をベースにした抹茶ラテの上に絵柄を描いたドリンクもカフェメニューではよく見かけますし、ロイヤルミルクティー様の「ティーラテ」の上に絵を描いたものは僕自身も作ったことがあります。

 昨今の健康志向を背景として、②には豆乳や、低脂肪乳をあえてチョイスする方もおられます。
また、当店ではご提供しておりませんが、アイスカフェラテ等のコールドドリンクの上にも、やり方次第で絵柄を描くことは可能です。


 こういった現状を踏まえると・・・


 「Latte(ラッテ:イタリア語で牛乳。この場では豆乳なども含む。)のフォームを使ったドリンクで、表面に絵・模様が描いて」あれば、「ラテアート」と呼んでしまってもいいんじゃないのかな。・・・というのが、僕の認識です。(個人的には、フォームドミルク単体の上に描くのは無しで、なんらかのベースは必要という感覚はありますが)


 「そんな曖昧なことで、プロとして恥ずかしくないのか」と思われるかもですが、プロだからこそ、目まぐるしく変わる市場と顧客認識を肌で感じてる側面もあったりして・・・、


  「・・・ふーん・・・それは厳密に言えばラテアートとは呼ばないんだけどねっ(´・ω・`)」・・・っていうスタンスでいくよりは、「あ!そんなラテアートもアリだよね!」っていう感覚でアンテナを張る方が勉強になるし、市場の広がりにも繋がるし、


・・・何よりお客様も楽しいと思います(笑   



 次回は、「作り方」からラテアートを考えてみます。



 【今日の一杯・・・「抹茶ラテアート」】

昔、たまに作ってた抹茶ラテ。

個人的に抹茶には相当なこだわりがあるので、ベースの抹茶は、宇治産の中でもお気に入りのものを一服づつ茶筅で点てて作っていた。





2014/04/09

ラテアートBlogはじめました。

ラテアートに関するBlogをはじめました。


主な理由は


・ 最近、ラテアートに関する色々なご質問を受けることが多くなってきたこと。

・ ありがたいことに、最近ちょこちょこ色々なメディアさんに出して頂けるようになった一方、自分の考えが上手く伝わらなかったり、曲解されてしまったりすることへの補正とか補足とか。

・ なんとなく、ラテアートというものに対して、自分の考えを文字で整理してみたくなる時が最近ある。毎日「描く」ことに追われすぎないために、こういう時間を持とうと思ったこと。

・ 一方で、TwitterやFacebookでは、特にラテアートの画像以外のものに興味がないフォロワーさんも多数いらっしゃるので、そこで多くのことを文字にすることは憚られる。

・・・あたりです。


わりと真面目な内容になるかと思います。多分。。。(笑